拡大縮小コピー
丸正事務器が扱っているような複合機、つまりこういうビジネス用のA3複合機ですが、
これは元々が複写機、つまりコピー機がベースになった複合機なので、コピーに関する機能は豊富です。知っていれば便利な機能から、こんなの誰が使うの?と言うようなマニアックな機能まで、たくさんの機能がついています。
まず一番よく使いそうなのが、拡大縮小コピー。これが慣れないと、思ったようにいかなくて困るのです。「拡大してコピーとったら紙の向きが合わない!」とか。肝心な部分が切れてしまっててコピーされていないとか、ありますよね。「いかんいかん、間違えてしまったぜ、こうすればいいんだろ?」とか言いながら90度回転させてコピーすると、なぜかまた同じようにコピーされて必要な部分が切れてるとか。コンビニでお金払ってコピーしてるのに「こいつオレをバカにしてんのか!」と思った方は少なくないはずです。
コピーの拡大縮小のボタンを押すと、よく使うパターンの拡大縮小があらかじめ割り当てられています。B5をA4にとか、A3をA4に、とかですね。基本的にはこれを使うのが間違いの少ない方法です。それでも思ったようにコピー出来ないからイライラするわけなのですが…。
とりあえず、1回やってみましょうか。A4をA3に拡大コピーしてみます。イメージでは、こうなるはずです。
原稿台に用紙をセット。わかりやすいように、上のほうに印をつけておきます。
倍率をA4→A3の141%へ。用紙はA3に指定。
コピー、スタート、と。
ぶいーーん…
あああ!!向きが違うじゃないか!テヤンデーバーロー、もう1回だ!原稿の向きを変えて…、ピッと。
ぶいーーん…
そうそう、これこれ。ようやくコピーが出来ました。
これが一番よくある拡大コピーの失敗パターンです。
> 倍率をA4→A3の141%へ。用紙はA3に指定。
これが良くなかったんですね。実は、手動で用紙トレイを指定すると、自動回転をしてくれなくなるのです。
用紙トレイの指定を自動で行う場合は、縦横を判断して回転してくれます。
A3サイズへの拡大コピーの場合、用紙はR方向(横向き)にしか入りませんので大丈夫ですが、A4サイズの紙の場合は縦向きにも横向きにも入れることができます。そうすると、A4サイズに指定してコピーをとる時には注意が必要です。
たとえばB5サイズの原稿をA4サイズに拡大コピーしたい時。
原稿を縦向きに置いたとすると、手動でA4R(横向き)のトレイを指定すると、忠実にA4R(横向き)で印刷するので、このように失敗してしまいます。
あるいは、こういったようにカタログなどの一部分を拡大してコピーを取りたい時なんかも、注意が必要ですよね。
一度やってみましょうか。結構めんどくさいです。
コピー取りたい部分を、左上の角に合わせないといけないので、こういう向きで原稿をセット。
A4の半分のサイズ(=A5)をA4サイズに拡大するので、倍率は141%に指定。(※200%ではないのです。面積は2倍になっていますけど辺の長さは1.41倍になるんです)
そして、このままコピーをすると、こうなってしまいます。
これをハサミで切ればOK!…というわけにはいきませんよね。
自動でコピーを取ると、A3サイズの用紙が出てきてしまいます。これではいけないので、用紙トレイを手動でA4に指定します。
この時、A4R(横向き)にしてしまうとおかしなことになります。できあがりは横向きが欲しいのに、そうしてはいけないのがトラップです。原稿を置いた向きからすると、コピーしたい面は今縦向きに置いてあるので、A4(縦向き)にしてあげないといけません。
で、コピー、と。ピッ。
ぶいーーん…
はい、できました!
やっぱり、拡大コピーを使いこなすのはなかなか難しいですね。